【第2回】実店舗の店長の私が「越境EC」という言葉を知ったワケ!その2

2021/1/21 公開

こんにちは。東京都内の商業施設内でお菓子ショップ店長のヨウ子です。 第1回のブログでは、コロナ禍で苦境に陥ってしまった実店舗の状況を書きました。 苦しい状況のなか、私がYozanJapanの越境EC「ソーシャルEC」」というものを知るまでを、このブログで書きたいと思います。 「越境EC」にかけたいと思うまでの葛藤といきさつを語ります。少しでも皆様にご共感いただけるなら嬉しく思います。

ゴールデンタイムのテレビ番組で紹介された! これで挽回できる! ・・・はずだった

富裕層・高年齢の世代のお客様の代わりを狙う

私が店長を務めるショップが入っている商業施設は日本有数の老舗高級ホテル内の施設で、宿泊者の50%が外国人客、そしてそのほとんどが中国、香港やその他アジア圏の国々の富裕層の方でした。商業施設内に買い物に来られる日本人のお客様も、高齢の世代の方ばかりでした。
2020年3月、コロナ自粛という言葉が広まり、多くの人が外出を控え、この新しい感染症は高齢者が重症化しやすいという報道が増えるにつれ、高級ホテル内の施設に来られるお客様はほとんどいなくなりました。高齢の方々が、このような外出自粛を求められる中わざわざ外に出てこられるはずもなく、当店も来店客が一桁というような毎日を過ごしていました。 試食も禁止になり、店員全員マスクが必須との通達が出ました。もうなす術もないかと思った矢先、朗報が一つ舞い込んできたのです。
それは、ゴールデンタイムに放送される全国ネットの番組で、この商業施設内のいくつかのお店が紹介されるという話でした。
私は、番組で紹介するお店をチョイスするために下調べに来た番組ディレクターに、当店の商品の製法やお店のことを書いた原稿を渡し、すがるように必死に訴えた結果、紹介される4つのお店のうちの1店舗に選ばれたのです!
奇跡が起きたと思いました。
「これで全国放送されれば、都内からだけでも多くのお客様が買いに来てくれるし、ネットショップでも売れるだろう」「この番組は幅広い世代に見られている番組だし、人気芸能人が出演しているので、若い世代も見てくれるだろうし、これで知名度が相当アップできる」「これで客層を幅広い世代に広げられるはず」と夢心地でした

有名番組で店舗紹介されて一気に挽回のはずが・・・

コロナに関する報道が連日連夜で、不要不急の外出の自粛がさらに叫ばれはじめた3月下旬、番組の撮影が行われ、店長の私も出演し、放送される日を心待ちにしていました。
ところが、3月下旬から4月に入るころ、有名芸能人がコロナで亡くなったという報道がされ、日本中が不安になり、ヒステリー状態のように「緊急事態宣言」を出すか出さないか、といった議論になっていきました。
テレビ番組は撮影済みでしたが、いつその番組の放送がなくなってしまってもおかしくない状況になっており、私は、どうか放映されますようにと祈る日々でした。
幸いにも4月2日の夜、その番組は予定通り放送されました。これで一気に売上の挽回ができる!放送されているTV番組を見つめながら、ああ運が良かったと胸をなでおろしていました。 その日の夜から次の日、ネットショップの注文件数が大激増、次の日には店頭にも多くの方が番組を見たと買いにきてくださいました。
しかし、お客さまがたくさんお店に来てにぎわうという希望は、ほぼ1日でついえてしまったのでした。
なぜなら、番組放送の日の4月2日は木曜日で、次の日の金曜日だけはにぎわったものの、土日は緊急事態宣言の前でしたが商業施設全館休業となってしまったからです。

「緊急事態宣言」発令で閉店

4月7日、ご承知のように日本で初めて「緊急事態宣言」が発令されました。
ホテルの商業施設全館閉館となり、5月のゴールデンウィーク明けまで閉店とのことでしたが、それが本当にいつまでなのかもわからず、どうにもできない状態で、しかも自分自身でさえも感染の恐怖とも戦わないといけない日々です。
呆然としながら、商品などを地方にある本社に全部送り返す荷造りをしていました。
結局、「緊急事態宣言」が明けたのは5月末で、私たちのような都市部の大きな商業施設内のお店は、ほぼ2か月間ものあいだ、閉店を余儀なくされたのでした。
東京オリンピックも延期になってしまいました。

自社のネットショップをあれこれ手直しを図る

緊急事態宣言で直営店舗が閉店しているあいだ、私がやれることはネットショップしかありませんでした。
飲食店も営業できないのでテイクアウトに力を入れたり、店舗販売ができないお店がネットショップで売り上げを伸ばしている、といった報道が多くなり、私も、これからはネットショップに力を入れなくてはと思い、行動し始めました。
現在のネットショップの商品ページに、もっと説明や画像を入れてみよう、とか、店舗の公式インスタグラムや店舗公式ブログで発信を増やそうなどと、素人ながらもあれこれとやりました。

ですが、まったく効果がなかったとは言いませんが、目に見える効果は出せませんでした。
食品スーパーのネットショップ売上は増えているのに、当店の高級素材菓子のネットショップは、このような緊急事態に自宅で買うものではないのか、そもそも知名度がないのもあり、ショップページを見てくれる人もなかなか増えず、毎日悩んであれこれ小手先でやってみるものの成果が出ず、先も見えず苦しい日々でした。
願うのは、早く店舗の営業が再開される日が来てくれることだけでした。

商品をあれこれ手直し、新商品開発に力を入れてみる

ネットショップのページにあれこれと説明を増やしたり画像を入れたり、SNS発信をやってみたものの、さほどの効果もなかったので、商品力が弱いのだという話になりました。
そこで、もっとお客様に価値を感じてもらえる自社ならではの商品を作らなければいけないということで、新商品開発に力を入れることになりました。
私自身は、新商品の企画は出来ても開発はできないため、本社のみなさんに協力していただき試作を繰り返し、営業再開後に新たな商品を増やすべく試行錯誤しました。
閉店しているあいだに開発に力を入れるようになり、会社の自信作ともいえる新商品がいくつもできつつあったことは良かったです。
しかし、良いと思える商品ができあがっても、売り場がない、販路がないというのは、製造メーカーにとっては致命的なことなのだと、このとき心から実感しました。

インターネットで売るのは国内とは限らないのでは?と気づく

ヨウザンジャパンが面白そうな事業をしている

2020年6月、やっと緊急事態宣言が解除され、東京都内の大型商業施設も再開されました。
久しぶりに戻ってきた自分のお店に、もう一度商品を並べたときは本当に嬉しかったものです。またあの新規オープンの日と思って一からやり直そう、これから頑張ればなんとかなる、と自分を鼓舞させるしかありませんでした。
お客様が少しずつ戻ってきて、6月中旬頃にはなんとなく以前のような状態に戻っていきそうな感触でしたが、さすがにこのときの私は、これで2019年の頃のような時代に戻れるという能天気な発想はありませんでした。
私は、やはり今後はEC(インターネットでの販売)が主流になるしかない、ほかにどんな売り方があるのかと、インターネットなどで調べるようになっていました。
そのころ、ヨウザンジャパンという会社の面白い販売の仕方がある、という話を思い出しました。以前に別件で少し知っていた会社だったので、インターネットで調べてみました。
すると、この会社が「越境ECに進出」というような短い記事が出てきたのです。
このときはじめて「越境EC」という言葉を私は知ったのでした。

越境ECという言葉に惹かれて

6月の営業再開後、実店舗で店長職として、また商品企画開発もしていて多忙だった私は、インターネットでそれ以上詳しく「越境EC」について調べることをしませんでした。
ですが、この「越境EC」という言葉の「越境」というのは日本国外に売るということだということ、ECだから、ネットショップで売るということ、というのは理解できます。
日本から海外への商品輸出ではなく、日本でインターネットを通して海外のネットショップで売ることなのだとわかりました。そしてこのときやっと「ああ、そうか。インターネットで売るのに日本国内に限定することはなかったのだ」と気づいたのです。
“海外でモノを売るイコール輸出”としか思っていなかった私。
“輸出なんて大きな企業がやること、それなりの知識のある人でなければできないこと”と思っていた私。
”地方の小さな食品会社が海外に販売するのは難しい“と思い込んでいた私。

ヨウザンジャパンとの出会いで何か変わるかもしれない

いままでの日常が変わってしまい「ニューノーマル」になった世界。
さらにICTが加速しD2Cが販売手法として定着していく時代。
そして日本の人口がこれからどんどん減少していく・・・
日本国内だけで販売していたのでは、いくら努力しても先細りしかないのではないかと思いました。そして、このコロナ禍は、その流れを一気に強めただけなのではないか?
だとすれば、コロナが収まろうがどうだろうが、日本国内だけの市場で販売に努力しているより、海外へ販売する方法を考えるほうが生き残れるのではないかと感じたのです。
たまたま知っていた「ヨウザンジャパン」と「越境EC」が私のなかで結びつきました。
私は、これは何かの縁だと思い、ヨウザンジャパンの責任者の方へいきなりメールをしたのでした。
それは2020年6月下旬のことでした。