【第3回】「越境EC」海外へ販売・・私が「中国」に決めた理由

2021/1/26 公開

こんにちは。東京都内の商業施設内でお菓子ショップ店長のヨウ子です。
コロナ禍で苦境に陥り、店舗販売の先に明るい未来が見えない中、日本国内での既存ネットショップ販売にもこれといった対応策も見出せなかった2020年6月、私はYozanJapanの越境EC「ソーシャルEC」」という言葉にたどり着きました。
私は、「越境EC」つまり日本を超えて海外の国へ、インターネットを通じてオンライン販売をすることができるものがあるのだということに希望を抱きました。
まずは、地方の中小企業でも、大きなコストがかからずローリスクでも可能な「越境EC」はないものかと調べていきました。


1. 越境ECでどこの国のECに出店するのか考える

① アメリカ? 中国? それともほかの国?

「越境EC」というビジネスの基本は、日本から日本以外の外国のECサイトへの出店なので、まず考えるべきことは、どこで売るのか?ということです。もちろん、成長著しい東南アジアの国、たとえばベトナムへの越境ECとかインドネシア、タイ・・・調べてみると、もうすでにほぼ各国にそのビジネスが成立していました。当然ヨーロッパ諸国へも。
地方の中小の製造メーカーは、たとえばベトナムに製造工場を持っている、とかタイから原料を調達しているのでタイ市場に詳しい、といったことがあります。もし、そのように、企業がある国のマーケットに詳しいのであれば、またその人材がいるのであれば、そこから「越境EC」ビジネスを始めるのが良いのかもしれませんが、私の勤務する会社にはそういうものはありませんでした。
私たち日本人にとって、外国で大きな市場といえば、アメリカと中国しか考えられません。
そこで3つの国のEC市場を調べてみました。

中国EC市場規模

予想をしていたものの、あまりの桁違いに改めて驚きました。中国市場の人口の多さもありますが、人口比率以上の開きがありました。
次に、越境ECの市場規模を見てみました。すると、日本の消費者が越境ECで中国やアメリカから購入する額は少ないが、中国の消費者が越境ECで日本やアメリカから購入する額は、一桁以上違う規模の大きさということがわかりました。
以下の表からもわかるとおり、日本の製品は中国で、私の想像以上に受け入れられていたのです。そして、コロナ禍のため来日が難しくなった2020年以降は、インバウンド消費が期待できない代わりに、中国の人に越境ECで日本の商品を購入してもらう流れは、もっと定着していくだろうと予想されました。

各国越境EC市場規模推計

② 中国のEC市場規模の驚異

中国の2019年の11月11日の「独身の日」という中国最大のショッピングイベントでECプラットホーム「天猫(テンネコ)」というサイトでの売上は、1日だけで2,684億元、日本円で約4兆1,720億円という報道がありました。中国のEC全体では、1日で4,101億元、日本円で約6兆3,740円ということでした。
日本の楽天市場の2019年の売上総額は3.8兆円です。中国のショッピングイベント日のこととはいえ、日本最大のECモールの楽天市場が1年間に売る額以上の金額を、中国ではたった1日で売ってしまったのです。
すごすぎる・・・ 中国EC市場の驚異的な規模に驚きました。と同時に、「こんな大きな市場が日本の隣にあり、しかも日本製の商品を好意的に思ってくれている。これを活かさないなんてもったいなさすぎる」と思いました。
昨年までの来日観光客のインバウンド消費が、現在はほぼ消滅に近いほど激減している今こそ、来日できない中国の人たちがECサイトから購入するしかないというのは、チャンスでしかありません。
中国向けの「越境EC」をやってみたい、もう少し話を聞いてみたい、と私は思いました。

2. 「越境EC」中国でモノを売るってどうしたら良いのか?

2020年6月下旬、私はYozanJapanが中国への越境ECサービスを構築しているらしいという話を聞いたため、YouzanJapanの方に話を伺いにいきました。
私は中国への「越境EC」で売りたい、という思いで頭がいっぱいになっていました。けれども、中国は日本とは国の制度も商慣習も違うだろうし、なにより中国の法律がわからない。そもそも私も私の会社の人たちも皆、中国語がわからないし、仮に中国語は通訳してもらってわかったとしても中国の関税も法令もさっぱり理解できません。
知っているのは、中国でビジネスをするには、中国で現地法人を持たないとできないということ。では、「越境EC」サービスを利用して中国市場で売るのはどうしたら良いのか?
恥ずかしながら、私はまるで幼稚園児が先生に聞くかのように、初歩的な質問を連発していました。
一連の質問への答えは、以下のリンクをごらんください。

3. 「越境EC」中国で出店できたとしたら、商品はどこへ?売上金はどこへ?

「中国語を話せる担当者が社内にいない」「中国での店舗出店方法や法律がわからない」といったことは、YouzanJapanの越境ECサービスが代行してやってくれるので、日本語でのやり取りで問題ないとわかりました。出店も、YouzanJapanが店舗構築から中国における販売ライセンスの取得などもしてくれるし、その後の運営計画サポートもしてくれるということでした。
中国でのECサイトに出店することを法的なことも出店に関する実務も含めて代行してもらうサービスが「越境ECサービス」というものの総称なのですね。
これなら安心なのではと、まずはここでホッとしました。
すると、次に浮かんできたのは、商品が売れたときの流れに対する不安でした。

まずは「物流」についての不安です。
日本の田舎にある中小企業の製品は、どうやったら中国で購入してくれた人のもとに無事に届くのだろうか?中国国内での物流はどうなっているのだろうか?商品在庫を相当数用意してどこかの倉庫に先に送っておくのだろうか?

そして「決済」についてです。
ECサイトを通して中国の人が購入した商品の代金は、「元」だが、どのように日本円になって、無事に自社の口座に入ってくるのだろうか?
次回は、「物流」と「決済」について、そして越境ECに出店したらどのように売っていくのか、という点についてもう少し勉強していきたいと思います。

まだまだわからないことはあるけれど、ひとつはっきり理解できたのは、このような「越境ECサービス」を利用すれば、中国市場のことや法令などがわかる人材がいなくても、中国のECサイトで販売する手法があり、それを利用する日本企業はどんどん増えていっているのだということでした。