2021最新!中国ECサイト・オンラインネットショップのランキングを紹介 | Youzhan Japan
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2021最新!中国ECサイト・オンラインネットショップのランキングを紹介 | Youzhan Japan
2021最新の中国ECサイト、ネットショップ、オンラインモールを紹介
世界一のEC大国である、中国BtoCの大手ネット通販・ECサイト&モールの売上ランキングが発表されました!
相変わらずアリババグループの「天猫(Tmall)」と「京東(JD)」の2強ではありますが、中国のBtoC-EC売上が非常に大きな伸びを見せており、世界でもEC売上1位を誇る中国のEC市場が、まだまだ成長するという確信的な数字になっています。
中国で行われたネット通販の祭典「独身の日」(W11、ダブルイレブン)キャンペーンにおいてECプラットフォーム最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)と、「JD.com」運営の直販EC最大手「JD.com」を運営する京東集団、2社合計の2020年の取扱高(GMV)は、前年比62.8%増の7697億元となりました。日本円にするとその売上は約12兆円(1元15.6円で換算すると)と、破格の売上をたたき出しました。アリババグループで過去最高となる4982億人民元(約7兆7719億円)。伸び率は前年比85.6%増。京東(JD)の取扱高は、2715億人民元(4兆2354億円)で前年比32.8%増と、2社共に前年取扱高を大きく上回り今年の「独身の日」も絶好調で終わりました。
テレビのワイドショーでも取り上げられるなど、アリババグループや京東は中国ECプラットフォームとしても有名ですが、中国にはその他にも特徴的なECサイト、ネットショップ、オンラインモールが軒を連ねています。おりしもこのコロナウイルスの影響で、海外からの観光客も激減し、インバウンド景気が吹き飛んでしまった国内企業や観光業の方も多く、インバウンドから越境ECに転換し始める事例も増えてきました。
そこで、この記事では中国への越境ECに興味を持ち始めた方へ向けて、現行の、中国ECサイトをランキング形式でまとめてみました。少しでもお力になれたら幸いです!
中国ECサイトの売上ランキング(2019年上期)
2019年上半期ECサイトの売上ランキングになります。
中国ECサイトの売上ランキング(2019年上期)
2019上半年零售电商上市公司营业收入排名分别为 |
||
順位 | ECサイト名 |
売上高 ※1元=15.6円で換算 |
1位 | 京东 | 約4兆2338億4千万円 |
2位 | 阿里巴巴 | 約3兆2513億8千万円 |
3位 | 苏宁易购 | 約2兆1153億6千万円 |
4位 | 小米 | 約1兆4930億5千万円 |
5位 | 唯品会 | 6867億1千万円 |
6位 | 国美零售 | 5355億6千万円 |
7位 | 拼多多 | 1846億3千万円 |
8位 | 云集 | 1006億2千万円 |
9位 | 趣店 | 673億6千万円 |
10位 | 乐信 | 665億6500万円 |
1位 京東(JD)
出典:株式会社 36Kr
Japan
「京東(JD)」はスマートフォン向けチャットアプリ「WeChat」を運営するテンセントグループの一員です。中国ECにおいて、アリババ(Tmall)との売上高を足すと、中国ECの売上シェアの約8割を独占しており、半期の売上高を見てもその巨大さがよく分かります。もともとはパソコンやその周辺機器、携帯電話をはじめとする家電製品を販売するECサイトとしてスタートしました。2010年には書籍販売もスタートさせ、現在は多くの商品を扱う総合ECサイトとして運営をしています。
2位 アリババ(Tmall)
出典:コチャー株式会社
アリババは1999年にジャック・マー氏によって杭州市に設立され、中国においては早くからEC事業を中心に勢力を伸ばしてきた企業です。複数の業態のECプラットフォームを運営し、BtoBのECにおいては世界でトップクラスのシェアを誇ります。
代表的なサイトは、
BtoB ECサイト「アリババドットコム」
BtoC ECサイト「天猫 Tmall」
越境ECサイト「天猫国際 Tmall Global」
などで、中国におけるECサイトの代名詞的存在です。
また、オンライン決済のアリペイや、クラウド事業、動画配信サービスなどのデジタルメディア事業も展開しており、順調に利益を伸ばしています。
3位 蘇寧易購(Suning)
出典:株式会社クリエイティヴ・リンク (Creative Link Corporation)
「蘇寧電器」という中国の家電量販店が運営する「蘇寧易購(Suning.com)」は、2010年に設立されました。
母体が大手家電量販店ということもあり、店舗とECの連携にも強みを持ちます。日本ではラオックスを買収した企業としても有名です。生産から流通までを一気通関でおこない中間卸売業者を省けるため、リーズナブルな価格での家電販売ができるメリットがあります。コンビニチェーンを含め中国国内に1,600以上の店舗リソースをフル活用してのオムニチャネル販売に定評があります。
4位 小米(Xiaomi)
小米(Xiaomi)は 、2010
年にスマートフォンメーカーとして設立された企業です。i phone並みのハイエンドスマートフォンを低価格で市場にリリースする事で一気に中国内でのシェアとユーザーを獲得しました。現在でもスマートフォン事業は、同社の中核であり、売上高の70%以上はスマートフォンによるものです。2016年からは、スマート家電の生産を本格的に始め、IoT
領域に進出。2018年には香港証券取引所に上場しており、約10年で世界から注目される家電メーカーへと成長しました。スマートフォン以外の商品は、テレビ、浄水器、炊飯器、掃除ロボットなどの家電がメインで、スマートフォンと連動できるスマート家電が特徴であり、薄利多売のビジネスモデルを徹底的に行うことによって中国国内でのシェアを確固たるものにしています。
5位 唯品会(VIP.com)
出典: 株式会社PR
TIMES
唯品会(Vipshop)は2008年に中国・広東省広州市で設立されたECサイトです。ファッション、化粧品、ベビー関連用品、インテリア等常に手ごろな価格で顧客に製品を提供し、中国国内で2億人以上の会員を有して、女性顧客を中心に高いリピート率が特徴です。海外のブランドメーカーから直接商品を仕入れているため、第三者を介しておらず偽物が入らないコンプライアンスに優れた仕入れルートを持っています。その為、自国の商品に疑心感を抱えているユーザーからの信頼は厚いです。期間限定で割引や特典付きの商品を販売する手法「フラッシュセールス」を多用するのが特徴で、サイト自体のファンを多くつくりリピート率も向上させてきました。2012年には、アメリカで上場するなど急成長を遂げ、天猫、京東と共に語られる事が多い中国のECサイトです。
6位 国美零售(Gome Retail)
出典: 株式会社PR
TIMES
国美在線(Gome
Retail)は、2011年に、家電小売販売の国美電気によって開設、運営されているECサイトです。3位にランクインしている蘇寧易購(Suning)と競合関係にあり、取り扱っているアイテムの内容や価格帯も似ています。テレビやエアコン等の家電を中心に、衣類や化粧品、自動車用品、インテリア用品なども販売する総合ECサイトとして知られています。母体の国美電機は中国においてシェアNo.2を誇る家電小売企業で、多くのM&Aを繰り返す事で事業規模を拡大させてきました。2000年代に入ってから蘇寧易購(Suning)にトップのシェアを奪われるまでは中国国内では家電小売企業としては代表的な存在でした。日本では、ビックカメラと提携していることで知られており、中国国内で質の高い日本製品をリーズナブルに手に入れられるサイトとして有名です。
7位 拼多多(pinduoduo)
出典: 株式会社PR
TIMES
拼多多(pinduoduo)は、いわゆる中国版グルーポンとも言われ、共同購入が特徴のECサイトです。創業は2015年と日は浅いですが、2018年にはナスダック株式市場にて上場を果たし、時価総額は京東を超えるという快挙を達成するなど圧倒的な急成長を遂げてきた企業です。取り扱いジャンルで一番多いのは日用品で、ソーシャルECと呼ばれる、オンラインショッピングとソーシャルメディアを融合させ手法が得意であり、そこに利便性やエンタメ性を訴求したことで競合サイトとの差別化にも成功しています。2020年3月31日までに年間アクティブユーザー数は6億2,800万人を越え、中国EC最大手アリババの利用者数(7億4200万人)に迫る破竹の勢いを続けています。利用しているユーザーは地方の低~中所得者が多く、「とにかく低価格」をコンセプトにしているため、獲得しているユーザー数に対しての単価の低さが課題といえるかもしれません。
8位 雲集(Yunji)
出典:株式会社unbot https://www.chaitopi.com/2019/06/13/
雲集(Yunji)も、拼多多(pinduoduo)と同じくソーシャルECを得意とする中国のスタートアップ企業です。2015年に杭州で創業し、4年後に上場するなど拼多多(pinduoduo)同様に勢いがあります。ソーシャルECを説く意図しながらも、拼多多(pinduoduo)とはまた違った展開を見せています。大きな特徴として、「S2b2C」のビジネスモデルを採用しており、サプライヤー(S)が、小規模事業者(B)に商品の供給源・物流・アフターサービスを提供し、その事業者が消費者(C)に商品を販売する形を取っています。一番の特徴は、「鑽石会員(ダイヤモンド会員)」と呼ばれる有料会員制度で、この有料会員がプラットフォームを利用して商品を販売するとコミッションを得られる仕組みです。上手くSNSで拡散され、2019年3月には有料会員数は900万を超えました。アリババや京東などの大手ECが独占する中国ECにおいて、雲集(Yunji)や拼多多(pinduoduo)などのスタートアップが成功を収めたことは、他のスタートアップ企業にも希望を与えました。
9位 趣店(Qudian)
出典: 株式会社PR
TIMES
趣店(Qudian)は、Alibaba(阿里巴巴)などの企業に支援され、2014年に設立された、中国の消費者金融を専門とするフィンテック企業です。2015年には
Alipay(支付宝)と提携契約を締結し多くのユーザー獲得し、2017年にはアメリカで上場するなどスピード感に溢れる展開を見せています。大学生など若い中国人をターゲットに家電製品をローンで購入できるサービスを運営しています。
10位 乐信(Lexin)
出典:腾讯新闻
乐信(Lexin)は、2013年に深センにて設立されたフィンテック系のスタートアップ企業です。中国EC大手プラットフォームの京東(JD)から支援を受けています。深センで設立されたこともありビッグデータ、クラウドコンピューティング、人工知能などの最先端テクノロジーに長けており、ECにおいては会員制サイトのLekaを主力として取り組んでいます。このサイトではECのみならず、ケータリング、スーパーマーケット、ホテル、旅行などもカバーし、会員数は270万人を超えています。2017年にはアメリカで上場も果たしており、今年の独身の日のプロモーションでは、トランザクション量が通常時の81%増と成長を続けています。
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
この記事では中国BtoCにおけるECサイトの売上ランキングを説明してきました。上半期のデータなので、w11を含む下半期の売上は更に上を行く事が予想されます。
新型コロナウイルスの影響により、日本へ旅行しての商品購入ができないストレスや巣ごもり需要から、日本製の商品は今年の独身の日にも大人気でした。インバウンド需要がECに移行している日本企業も見受けられます。コロナで売り上げが低迷している今、越境ECに活路を見い出すことで、商品販売の拡大や新規顧客の獲得も不可能ではありません。
ぜひ、こちらの記事を参考にしてみてください!