新規フォロワー獲得に既存顧客を活用!1日平均1万人以上・累計80万人を達成した方法は?
SNSマーケティングではフォロワーの獲得が大きな課題です。
SNSアカウントを運用して新規ユーザーを獲得するのは、競合が多い業界では激しい市場競争があります。
健康食品業界は競争が厳しい業界ですが、中国の朗迪大健康は巧妙なマーケティング戦略によって1日平均1万人以上もの新規フォロワー獲得に成功しました。
朗迪大健康はカルシウム補給サプリメントの売れ筋ランキングで中国トップに君臨している健康食品会社です。
この記事では朗迪大健康がWeChatの公式アカウントのフォロワーを短期間で80万人にまで増やした事例を紹介します。
■既存顧客による新規勧誘を生かす拡散サイクル
朗迪大健康が新規フォロワーを獲得した戦略は意外に単純です。
既存顧客が新規顧客を勧誘した際に景品を得られるキャンペーンを実施しました。
朗迪大健康ではまずWeChat公式アカウントでキャンペーンをポスターで告知して既存顧客に参加を促しました。
キャンペーンに参加して友達を一定数以上招待すると景品をもらえる特典という内容のポスターです。
この仕組みによって既存顧客に新規勧誘が芋づる式に起こる拡散サイクルが形成されています。簡単に流れをまとめると以下の通りです。
①既存顧客がポスターがキャンペーンに参加
②既存顧客がポスターを友達にシェア
③シェアを受けて友達がポスターをスキャン・公式アカウントをフォロー
④顧客になった友達がポスターを友達にシェア(=②)
既存顧客はポスターをスキャンするとキャンペーンに参加できます。
参加した既存顧客には朗迪大健康が公式アカウントからプッシュ通知を出して友達やWeChatグループやモーメンツでシェアをするように促します。
キャンペーン詳細を理解した既存顧客はシェアをして友達に朗迪大健康の公式アカウントをフォローするように話題を拡散させます。
朗迪大健康やキャンペーン内容に興味を持った友達はフォロワーになり、一定数のフォロワーが登録すると既存顧客は景品を手に入れられるというのが基本の流れです。
さらにフォロワーになった友達がポスターをシェアします。
つまり、招待してフォローした友達は基本的にキャンペーンに興味を持っているため、景品獲得を目指して新しいフォロワー獲得のために情報をシェアします。
景品を獲得するには複数の友達を招待しなければならないので、一人の顧客から複数の顧客を獲得できる可能性が高いのがこのマーケティング戦略の特徴です。
朗迪大健康はこのように既存顧客が新規顧客を勧誘する拡散サイクルを作り上げることで、短期間でのフォロワー獲得に成功しました。
■拡散キャンペーンを成功させた4つのポイント
朗迪大健康が拡散サイクルの形成に成功したのは、キャンペーンの実施方法が優れていたからです。成功につながった4つのポイントを確認しておきましょう。
1つ目はキャンペーンの景品を朗迪大健康の自社製品にしたことです。
自社のヒット商品を景品にし、試してみたいというユーザーを魅了することに成功しました。
自社製品を使うことでコストも削減できるため、次々にキャンペーンを開催して継続的なフォロワー獲得に成功しています。
2つ目は新規フォロワー限定のクーポンの発行や新規限定イベントを実施したことです。既存顧客が招待した友達がすぐにフォロワーになってキャンペーンに参加したいというインセンティブがないとなかなかアクションにつながりません。朗迪大健康では公式アカウントの自動返信機能を使い、フォローだけでなく商品購入も積極的に促して利益獲得も進めています。
3つ目は景品獲得のハードルを低くしたことです。
朗迪大健康では拡散キャンペーンの目標招待人数を4~8人に設定しました。
拡散サイクルを回せば大勢のフォロワーを獲得できるという想定で、1ユーザーあたりの負担を少なくし、参加のハードルを下げたのが成功につながっています。
4つ目はキャンペーン期間と景品の総数を厳しく制限したことです。
例えば、中国の国慶節に実施されたキャンペーンでは景品数は500個、キャンペーン期間は7日間に制限されていました。この期間内に6人を招待できた人が景品を得られるルールにしたことで、景品が欲しい顧客は積極的な勧誘を進めました。
このような巧妙な設計をすることで朗迪大健康は拡散キャンペーンを今でも成功させ続けています。恒例イベントとして実施し、フォロワーと売上の両方を拡大しています。
■まとめ
既存顧客を起点として拡散的に新規顧客を獲得するサイクルを生み出すのは効率的で、莫大なフォロワーを獲得できる可能性が高いアプローチです。
朗迪大健康の事例では巧妙なマーケティング戦略を立てて拡散キャンペーンを成功させました。
SNS公式アカウントの運用による集客ではフォロワーの獲得が売上に直結します。
SNS集客はEC運営では欠かせないマーケティングアプローチであるため、この事例を参考にし、キャンペーンによる集客の最大化を目指しましょう。