2023/02/28
セーフハーバールール
読み方
せーふはーばーるーる
用語解説
セーフハーバールールは直訳すると「安全港規定」となりますが、一定の条件の基準を満たしていれば違反や・罰金の対象とならないとする範囲を指します。船舶は安全な港に停泊していれば海難事故に遭わないという観点から作られた言葉だとされています。様々な取引や活動において、違法な行為を事前に類型化して示しておくことで法的安全性が確保できることが大きなメリットです。近年では2022年8月に中国において施行された改正独占禁止法でこのセーフハーバールールが盛り込まれています。具体的には「事業者とその取引先の市場シェアがともに15％以下であり、合意により競争を排除または制限する根拠がない場合は、当該合意が競争を排除または制限するものではないと推察される」とのルールを示しています。この法律にセーフハーバールールが適用されている理由としては、中国政府が単に輸出入の管理を厳しくして締め出すということではなく、反対に市場を広く開放したいという意図の表れなのです。
セーフハーバールールの使用例
セーフハーバールールは米国で積極的に活用されており、裁判での援用も可能とされている。
セーフハーバールールの関連語
独占禁止法
