WeChat(微信)とは?2021年最新WeChat情報を紹介
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WeChat(微信)とは?2021年最新WeChat情報を紹介
WeChat(微信)は、2011年からサービスが開始された中国最大のSNSアプリです。現在の中国3大IT企業であるBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)の一つテンセントが開発しました。
MAU(月間アクティブユーザー数)は12億250万人(2020年5月時点)を超えるといわれ中国では最大のユーザー数を誇ります。中国においてスマートフォン利用者は誰しもが使っていると言われるほどに普及しているアプリです。
前身のインスタントメッセンジャーテンセントQQの発展型として開発され、メッセンジャー機能とSNS機能が融合された機能が特徴です。中国版のLINEともいわれており、LINEの様にクローズドな環境の中でユーザー同士がチャットや音声通話でのコミュニケーションがとれます。
更にはユーザー同士での送金機能や、リアルな店舗での支払からネット決済まで対応しているWeChat Pay (微信決済)などの決済機能も兼ね備えています。
今回は、今や中国人のライフスタイルに欠かせないとされるスーパーアプリWeChat(微信)について基礎知識から日本における類似アプリLINEとの違い、ビジネスシーンでの利用方法を解説していきます。
WeChat(微信)の機能と使い方
WeChat(微信)は元々はテンセント社が開発していたメッセージアプリであり、そこにSNSとしての機能が追加されている点が大きな特徴です。現在では中国のインフラレベルで浸透しているWeChat(微信)ですがメッセージ機能やSNSとしての機能の他に様々な機能が搭載されています。
ダウンロード/アカウント作成
WeChat(微信)は日本でもアプリでの利用が可能です。
またWeChat(微信)はスマートフォンだけでなくPCでも利用可能です。PCで利用するにはWebブラウザ版とアプリの2通りの方法があります。LINEを例に取るまでもなくWeChat(微信)をビジネス利用する方はスマートフォンとPCでの併用をおすすめします。
ここではダウンロードからアカウントの設定までをWeChat(微信)のスマートフォンアプリ(Android版)を例に解説します。
ダウンロード
WeChat(微信)を利用するには、まずGooglePlayストアかAppStoreでアプリをダウンロードします。
アプリを開くとログイン画面になります。
現在使用している電話番号から新規アカウント作成ができます。「電話番号で登録」をクリックして次の画面に進みます。
登録
名前、地域、電話番号、パスワードの項目を入力します。利用規約にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。セキュリティ認証画面から「開始」をクリックし、プライバシーポリシーへ同意してから再び「次へ」ボタンをクリックします。
Wechat登録のポリシーチェック、SMS認証
登録してある電話番号に認証コードがショートメッセージで送られてきます。メッセージに記載されている確認コードを入力後「送信」をクリックします。
これでWeChat(微信)アカウントの登録が完了しました。
アプリのダウンロードからアカウントの登録までは他のSNSと対して変わりません。アバターの画像は後からでも編集が可能です。
チャット
画像はWeChat(微信)のチャット画面のスクリーンショットです。UIやメッセージの表示の仕方を見て分かる通りLINEによく似ています。スタンプの利用もできるので、よりLINEとの類似を感じます。現在のWeChat(微信)では文字のチャットだけではなく、音声を送りあう「ボイスチャット」機能もあり、専ら主流は「ボイスチャット」です。
連絡先
連絡先はLINEでいうところのタイムラインにあたります。自分がフォローしている友人や公式アカウントなどを確認できる画面です。それぞれ友人との個人チャットやグループチャット、公式アカウントをタップすれば日々の投稿やメッセージのやり取りが見れます。
相手の投稿に対するシェアやいいねなどのアクションもこちらからできます。
WeChat Pay
WeChatPay(微信支付)は、WeChat(微信)に搭載されている決済機能です。日本でも有名な「LINE Pay」や「PayPay」などに代表されるQRコードを読み込んでスマートフォンで会計代金を支払える機能です。
WeChatPay(微信支付)のサービス開始は2014年からで、「LINE Pay」や「PayPay」よりもリリースは早く、コード決済機能の先駆けともいえるでしょう。
中国国内ではアリババがリリースしたAlipayに次いで2番目に利用されている決済サービスで、中国人ユーザーにとってはとてもポピュラーなサービスです。
後述しますがWeChat(微信)自体は中国での利用をメインとして考えられているため、WeChatPay(微信支付)を日本で利用するには多少ハードルが高く感じる箇所もあるかと思います。
モーメンツ(発見)
WeChat(微信)の欠かせない機能であるモーメンツは、中国語では「朋友圈」と呼ばれています。日本語で「友達の輪」を意味する機能です。
公開範囲やプライバシー機能を設定できるので、自分の投稿した記事を友人だけに共有できますし、友人の投稿も見ることができます。記事に対していいねやシェアができFacebookに近い機能ともいえます。
QRコードのスキャン・シェイク
スキャンはQRコードを読み取って連絡先を交換する機能です。
シェイクはLINEの「ふるふる」のようにスマートフォン同士を近づけて連絡先を交換する機能です。
トップストーリー
トップストーリーは、自分がチェックした投稿やWeChat(微信)全体で話題になっているトピックが表示されます。
TwitterのトレンドやLINEにおけるニュースに近いコンテンツです。
ミニプログラム
WeChat(微信)で多くのユーザーが活用していて特徴的な機能に「ミニプログラム(小程序)があります。
通常、スマートフォンでアプリを利用するには機能毎にアプリをダウンロードする必要がありますが、WeChat(微信)では他のアプリをダウンロードすることなくチケットの予約やショッピング、ゲームなどのコンテンツが利用できます。
一言でいえば「アプリ内アプリ」であり、他のアプリをダウンロードしたり新しくアプリを起動させることなくWeChat(微信)内だけで完結するので利便性が高く多くのユーザーに利用されています。
自分(プロフィール)
WeChat(微信)では「自分」とはプロフィールのことを指します。自分自身の登録情報の確認や編集ができ、自分のアカウント情報を読み取れるQRコードの発行ができます。
「お気に入り」や「カード&特典」「ステッカーギャラリー」には、過去に自分が保存した記事やクーポン、ステッカーがアーカイブされています。
WeChat(微信)とLINEの違いは?
WeChat(微信)はメッセージのやり取りをするチャット機能がメインのアプリです。チャットアプリの代表的なものにLINEがあり、日本でもスマートフォンユーザーの約8割以上がLINEを利用するなど多くのユーザーに活用されています。
WeChat(微信)を説明する時に中国版のLINEの様なアプリと紹介されることが多々あります。ではどの辺りが類似しているのでしょうか。ここではWeChat(微信)とLINEの共通点と違いを解説します。
WeChat(微信)とLINEの共通点
同じチャットアプリであるWeChat(微信)とLINEには下記の様な共通点があります。
共通点①メッセージングアプリである
前述しましたがWeChat(微信)もLINEもチャット機能をメインとしたメッセージアプリです。
どちらも親しい友人とクローズドな環境でメッセージをやり取りしてコミュニケーションを取ったり、グループチャットで複数の人とメッセージをやり取りもできます。電話の様に音声での通話機能も備わっています。メールよりも早くリアルタイムでのやり取りができることがプライベートでもビジネスでも利便性を高めて、社会に浸透したのは日本でLINEを利用したことがある人ならよく分かるでしょう。
共通点②アプリの普及率が高い
総務省によればLINEの日本国内での利用率は全年代での利用率が86.9%と全SNSの中でもダントツで高いとされています。一方、中国でのWeChat(微信)も83.7%と高い普及率を占めるプラットフォームです。
中国で高い普及率を占めるWeChat(微信)及びSNSですが、中国国内では農村地帯など未だインターネットに接続していないエリアもあります。今後、2023年までには中国政府によるインフラの改善で農村地域へインターネットが普及すると予測されています。中国国内でのSNS普及の成長スピードは鈍化しつつも年に3,000万人以上のSNSユーザーが増加する見込みです。
<参照先:https://content-na2.emarketer.com/china-social-network-users-2019>
共通点③アジア発のグローバルアプリ
市場調査や消費者動向に関するデータを提供する世界最大級のプラットフォームStatista (スタティスタ) の調査によると、メッセージアプリの世界でのシェア1位はアメリカの「WhatsApp」で2021 年7 月時点で世界中で約20億人ものユーザーが利用しています。2位はFacebook
Messengerの13億人です。現在、どちらもFacebookが運営しているので世界的なメッセージアプリのシェアはFacebookが独占しているといえるでしょう。
WeChat(微信)はユーザー数12億人を超えて第3位に位置しています。
後発でありながら2位のFacebook Messengerに追いつきそうな勢いのWeChat(微信)は、現在では中国語のほか、英語、日本語、スペイン語、韓国語、イタリア語などの20言語弱に対応するなど多言語対応が進んでいます。
LINEは世界の中では8位に位置していますが、元々は韓国企業のNHNの日本支社であるNHN JAPANが開発したことを考えるとグローバル展開のスピードの速さには驚きます。
LINEも日本語、英語、中国語、アラビア語、イタリア語などの17の言語に対応しています。
どちらもアジア発のメッセージアプリでありながら世界的なシェアを徐々に高めている共通点があります。
<参照先:Most popular global mobile messenger apps as of July 2021, based on number of monthly active users>
WeChat(微信)とLINEの違い
共通点が多いWeChat(微信)とLINEですが、どのような違いがあるのでしょうか。今度は相違点に関して説明していきます。
違い①利用ユーザー数
機能面では類似性が見られるWeChat(微信)とLINEですが、利用ユーザー数の面から見ると違いは明確です。
月間のアクティブユーザー数を比べるとWeChat(微信)は全世界で約12億人を超えており(2021年7月現在)、LINEは日本、台湾、タイ、インドネシアを中心に世界で2億1,500万人のユーザーに利用されています。
同じアジア初のアプリでありながら利用しているユーザー数の面では、WeChat(微信)とLINEでは約6倍の差があります。
違い②WeChat(微信・ウィーチャット)はコミュニケーション機能が豊富
続いて機能面での違いを見てみましょう。
LINEには無くてWeChat(微信)には搭載されている特徴的な機能に
・「近くの人を探す」
・「ミニプログラム」
・「Red Packt(紅包)」
があります。
・「近くの人を探す」
「近くの人を探す」は、位置情報を許可しておくとGPSより近くにいるWeChat(微信)のユーザーが一覧で表示される機能です。それぞれ自分の位置からの距離が示され、相手にあいさつを送ったりメッセージのやりとりをするなどのアクションができます。
・「ミニプログラム」
前述した「アプリ内アプリ」であるミニプログラムもWeChat(微信)独自の機能です。他のWeChat(微信)内だけで、買い物や音楽、ゲーム、ニュース閲覧などを他のアプリを起動することなく気軽に楽しめます。
・「Red Packt(紅包)」
ご祝儀やお年玉の様なイメージでWeChat(微信)を通じて相手に送金する機能です。「春節(旧正月)」や普段の「おめでとう」「ありがとう」といったお礼を言い合う場面で利用できる機能です。
中国版のWeChat(微信)にしか搭載されていないので残念ながら日本からの利用はできません。
この他にもユーザー同士でコミュニケーションを取りあう機能がWeChat(微信)には豊富です。WeChat(微信)の場合は中国人の国民性が大きく反映されているからこそ多機能になったともいえます。
WeChat Payの利用方法と注意点
WeChat(微信)の機能の項で前述しましたがWeChatPay(微信支付)は、WeChat(微信)に搭載されている決済機能です。「LINE Pay」や「PayPay」などの様にQRコードを読み込んでスマートフォンで会計代金を支払う機能です。
WeChat(微信)でWeChatPay(微信支付)を介した商取引の経済規模は、2019年度で8兆5800億元(約130兆円)にまで伸張しており中国国内ではもはや無くてはならない存在ともいえます。
ここではWeChatPay(微信支付)の機能や利用方法を解説します。
WeChat Payの使い方
WeChat(微信)のスマートフォンアプリをダウンロードした後にWeChatPay(微信支付)を利用する方法は下記の通りです。
アカウント登録~クレジットカードの登録をおこなう
WeChat(微信)アプリをダウンロードしてアカウント登録をする際にクレジットカードまたは銀行カードを登録します。
クレジットカード登録手順
1. アプリを起動させ、チャット画面右上の「+」を押し「マネー」を選択します。
2. マネー画面を開いたら「有効」をタップします。
3. 「カード番号」の欄に銀行のキャッシュカードかクレジットカード番号を入力します。
4. 請求先住所、氏名を記入後、「次へ」を選択して6桁の支払い用のパスワードを設定します。
5. パスワードを再入力後に「次へ」をタップしてクレジットカードの登録が完了です。
WeChatPay(微信支付)残高をチャージする方法
WeChatPay(微信支付)の「ウォレット」を開き、チャージしたい金額を入力すればチャージは完了です。
チャージするときに登録していたはずのカードが表示されなかったという不具合も報告されているので注意が必要です。
チャージ完了後は店舗やオンラインでの決済に使えるようになります。
WeChatPay(微信支付)で支払う
店頭やネットショップでの決済時に支払方法からWeChatPay(微信支付)を選択します。
支払いの手順
1. アプリを起動して右上の「+」から「コードをスキャン(扫一扫)」を選択します。
2. 支払用のQRコードをスキャンします。
3. 設定済の「支払いパスワード」を入力します。
4. 「同意」をタップ後に支払いが完了します。
自分以外のユーザーに送金する方法
1. アプリを起動させ、チャット画面右上の「+」を押し「送金」を選択します。
2. 送金金額の種類を中国元(¥)で指定して「送金」をタップします。
3. 金額の確認をおこない「今すぐ支払う」をタップします。
4. 6桁の支払い用のパスワードを入力します。
5. 相手が承認したら支払いが完了です。
送金を受け取る方法
1. WeChatから送金のメッセージが届いたらタップして開きます。
2. 「領収書を確認」をタップします。
3. 続いて「契約に同意」をタップします。
4. 「銀行カードを追加する」をタップします。設定でクレジットカードを登録していない場合にはカードの登録をする必要があります。
5. 「領収書を確認する」をタップすれば送金が自分のウォレットに追加されます。
注意点
WeChat(微信)及びWeChatPay(微信支付)は中国で利用される事を想定されて作られていたこともあり、中国以外の国で利用する場合には不具合や使えない機能もあります。
以前は中国に銀行口座を開設しないと利用できないサービスでしたが、2019年11月より、クレジットカードでWeChatPay(微信支付)にチャージすることが可能になりました。グローバル展開が進むにあたりアップデートはされているようですが、実際には日本で利用するには不具合が多く利用するにはハードルが高いのが現状です。
WeChat(微信)のプロモーション方法
現在では企業もWeChat(微信)を活用してプロモーションすることがポピュラーになっています。これから中国のマーケット進出を検討している企業がWeChat(微信)を利用したマーケティング活動で効果を上げていくためにはどうすればいいのでしょうか。
クローズドなSNSであるWeChat(微信)では、ユーザーは友人や繋がっているフォロワーとのコミュニケーションを目的としています。信頼のおける友人とだから大事な情報のやりとりもするのです。WeChat(微信)の性質上、友人間でシェアされるような価値のある情報を発信する事で企業はマーケティングの効果を得られるといえるでしょう。
下記にWeChat(微信)でのプロモーション方法をまとめました。
ファンをグループ分けして情報配信
WeChat(微信)で企業がマーケティング活動をするならまずは公式アカウントを作ることから始めましょう。アカウントが出来たらユーザーにフォローしてもらわなければ情報が届かず何も始まりません。更にフォロワーが増えたら属性ごとにグループを別けて、それぞれの属性に合わせた情報を発信する必要があります。
プッシュ通知を活用する
ただ情報を発進するだけでは浸透するのに時間がかかってしまいます。WeChat(微信)ではプッシュ通知を利用できるので、画像や価値のあるコンテンツを投稿した時にはプッシュ通知での告知を徹底しましょう。
モーメンツ広告を活用する
タイムライン機能である「モーメンツ」では文章、画像、動画などを投稿することが出来ます。企業がモーメンツを活用する場合には「モーメンツ広告」を利用しましょう。ユーザーの投稿群と一緒にモーメンツに表示されることで多くのインプレッションを獲得できます。広告に興味を持ったユーザーがタップすることで、自社サイトへ誘導したりアプリダウンロードを促したり、クーポンを配布して購入を促進させます。
ミニゲーム・クーポン配布でキャンペーン集客
WeChat(微信)ではミニゲームやクーポンの配布などをおこない販促につなげられるのも大きな特徴です。
オンラインで投稿し実店舗への誘導ができるクーポン配布は多くのフォロワー獲得が見込めるオンライン、オフラインでもメリットのあるマーケティン手法です。キャンペーンに参加する際にミニゲームができる仕様であれば、ユーザーにより興味を持ってもらえ満足度の向上にも繋がるでしょう。
ニュースレターとして活用する
日本も同様ですが企業のメールマガジンやニュースレターなどユーザーへメールを送信する手法は開封率がどんどん下がっています。中国ではメールマガジンやニュースレターの代わりにWeChat(微信)で企業の情報を発進する手法がポピュラーになっています。
魅力あるミニプログラムを提供してユーザーを楽しませる
WeChat(微信)の特徴としてアプリ内アプリの「ミニプログラム」があります。
「ミニプログラム」は独自にサイトやブログ、EC機能を持つものを作ることができます。またそれらの「ミニプログラム」は別途アプリをダウンロードやインストールする必要がなくWeChat(微信)上で手軽に利用してもらえる強みがあります。
後述しますがWeChat(微信)では「ミニプログラム」を利用しての商取引も一般化しています。企業独自のブランディングしながらマーケティング活動ができるのがWeChat(微信)の最大のメリットです。
ミニプログラム(微商)の紹介
WeChat(微信)のアプリ内アプリであるミニプログラムですが、その機能を利用した「微商」というビジネス形態が2015年頃から一般的になりました。ここでは「微商」の紹介をおこないます。
ミニプログラム(微商)とは何か?
「微商」とはWeChat(微信)を利用して販売や宣伝を行う新しいビジネス形態を指します。またWeChat(微信)内で販売をおこなうショップや人のことも指します。
その流れが流行りだしたのは2015年に入ってからで、現在ではこの「微信」で商品を販売・宣伝をして売上回収することが一般的になっています。
ミニプログラム(微商)概要
「微信」の形態には2通りあります。
一つは企業が公式のアカウントを通じて商品を販売したりサービスを提供するパターンです。もう一つは個人アカウントで繋がっている友人などに向けて商品の宣伝・販売を行うパターンがあります。
WeChat(微信)内での商取引なので売買の際には「WeChat Pay」を利用します。商品の宣伝から販売、購入、支払いがWeChat(微信)の中で一気通関でおこなえるとあり、利便性が高いことが流行した要因とされています。
ミニプログラム(微商)市場規模
「微商」2015年から顕著になり、市場規模は大きく成長し続けて2016年には5,000億元(約8兆2500億円)、2017年には8,600億元(約14兆2000億円)へと成長を続け2018年には1兆1,700億元(約20兆円)まで伸張しました。
日本の小売ECの市場規模が約18兆円と考えると、それを2015年からの4年であっさり抜いてしまうスピード感と規模の拡大には驚きを隠せません。インターネットやスマートフォンの普及も追い風になった「微商」は中国でのECの隆盛そのものといえるでしょう。
「微商」での主に取引されている商品は美容関連商品、化粧品、アパレル商品、乳幼児関連商品、健康関連商品、農産物が多く、中でも美容・化粧品関連だけで全体の取引商品の60%を占めています。
まとめ
中国人にとってのWeChat(微信)は、日本人にとってのLINE以上に「普段の生活に無くてはならないツール」であり、もはやインフラの域にまで達しているといっても過言ではありません。
大きな経済成長を続け世界から注目される中国において、規格外のユーザー数と市場規模を構築したWeChat(微信)は、中国マーケットへの進出を検討しているなら無視することはできないでしょう。
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